久しぶりに・・・去り行く季節を・・・

2006年04月03日

鉄な…飫肥の蔵から

またまた長くなってしまいましたが・・・「飫肥へ」の続きです。




飫肥駅で列車を降り、向かったところは・・・【日南焼酎会館】展示即売所です。


焼酎即売所焼酎会館













ここは、宮崎県南の焼酎どころ日南地区の焼酎蔵の数々の銘柄が展示・即売されています。
実はここへは何度か来たことがあるのだが・・・いつも車なので、匂いを嗅ぐばかりで試飲は出来ず。しかし今回は列車でやって来たので、心置きなく試飲できるぞ…と。



たくさんの焼酎



















館内は板張りで、入り口でスリッパに履き替えるようになっています。ここ日南地区の、北郷町・日南市・南郷町・そして宮崎最南端・串間市の各蔵の焼酎がずらりと並んでいます。希少銘柄は展示のみですが、即売品だけでもかなりたくさんあって迷ってしまいます....(^^)

原料の種類が多いのも宮崎の焼酎の特徴ですかね。芋・麦を中心に、米や蕎麦、変わったところではナツメヤシなんてものも・・・。一番多いのはやっぱり芋ですね。



おっと、これは・・・・・!!


金のまほろば



















一昨年〜昨年にかけて放送されたNHK朝の連続テレビ小説「わかば」の中で、メチャクチャ美味い【幻の焼酎】という設定で使われていた【金のまほろば】ではないですか?!
ドラマの中でのみ存在していた文字通り【幻の銘柄】でしたが、実際に作っちゃったんですね〜。

「おぉ〜、これは即ゲットじゃ!!」と思ったが・・・な、なんでこんなに高い?!
25度・四合瓶でこのお値段とは・・・う〜む、悩む...(-_-;)

ちょっとケチ臭い気と言われそうだが・・・本日は他にも買いたいものがあったので、悩んだ末に結局スルー。また来る機会があれば、そん時考えてみよう。




試飲コーナー



















それにしてもこの施設、試飲銘柄もこんなにあるのでなかなか楽しめます。ポットにお湯が用意してあるところも親切です。私は生で匂いを確かめ、チビチビ舐めてみたのだが・・・おちょこ1杯か・・・せいぜい2杯程度しか飲んでないはずなのに、かなり酔った気分。やっぱ昼酒は効きます。

生で舐めたのがいけなかったのか?味覚的にほとんどバカになってしまったので、結局自分好みの【匂い】で寿海酒造の【拾伍歩】(じゅうごねんのあゆみ)をセレクト。熟成貯蔵酒とのこと。十五年も貯蔵したにしては、はっきりと匂い立つ甘い香りがなかなか素晴らしいです。この長期貯蔵酒・36度・四合瓶で千円台半ばのプライスならお買い得でしょう。

・・・・・で、このブログ書く段階で確認したら、寿海酒造協業組合の【設立15年】を記念して造られた銘柄らしい。だから「拾伍年の…」だったんですね。貯蔵は【5年】でした。やっぱ、ちゃんと確認しなきゃ…ね...(^^;




王手門酒造1

















焼酎会館を出たあと、お土産の焼酎を抱えて・真っ赤な顔して・ヨタヨタと飫肥のメインストリートを歩いて向かった先は・・・【王手門酒造さん】です。

この蔵を知ったきっかけは、えびのの酒屋さんで偶然見かけた【銀滴・復刻版】の何とも懐かしい感じのラベルとネーミング。非常に気になり、飫肥のこの蔵の存在を知りました。
(蔵自体は北郷町に移転したとのこと)



王手門酒造2

















その後、さらにイロイロ知るほどに・・・この蔵から生み出される製品の【焼酎離れ】した印象に驚かされることに。ここを訪れるのは4〜5度目だと思うが、行くたびに新たに出た製品が並んでいるような気がします。



雛人形銀滴















三月らしく、店内には雛人形も飾ってありました。右の画像中央の【銀滴】は以前からありましたが、その両隣は今回初めて眼にしました。



ギャラリーギャラリー2














店内はちょっとしたアートギャラリーといった風で、この蔵の焼酎たちが美しく飾ってあります。焼酎それぞれのデザインも実にお洒落。実はこの王手門酒造さんは【内装インテリア及び酒類雑貨などの企画販売】も事業としてやってるそうで・・・いわゆるデザインに関してはプロな訳なんですね・・・納得。

店員さん(といっても、専属で居るわけじゃなく事務所の方)も親切で、にこやかに試飲を勧めてくれます。
私...「あまり強くないんで、チョットだけでいいんですが。」...(^^;

先ほどの焼酎会館に無かった銘柄もいろいろと試飲させていただきました。麹や仕込み方法・ブレンドなど、デザインだけでなく造り方もいろいろと工夫を重ねているようです。

さて・・・
帰りの汽車の時間も迫ってきたし、これ以上飲むとヤバそうだったので試飲もそこそこに・・・最初から買うつもりだったレギュラー酒の【銀滴】と、香りが気に入った【銀滴百六拾石】を購入。
他にも麦焼酎の【隠し蔵の三悪人】も面白い味わいで気になったのだが、予算の都合上、また次回ということで・・・王手門酒造さんをあとにしました。

この焼酎はさっきの焼酎会館にもあったし、そこで買っても良かったのだが・・・蔵元で買うと特製の不織布の手提げバッグに入れてくれるのです。丈夫だし見た目も豪華で嬉しいアイテム。
さすがデザインにこだわるだけあって、お持ち帰り用の袋にまで気を使ってるんですね。



ところで、ここ飫肥で昼飯を食おうと思っていたのだが、焼酎に関わってしまっては時間が足りるはずもありません(笑)
途中の乗換駅でも買い物する時間は全く無いので、飫肥駅へ向かう途中で飫肥名物の天ぷら【飫肥天】を購入しました。昼食兼お土産です。これで空きっ腹を癒すこととしました。
そう言えば午前中に駅弁食ったきり、何も食べてなかったな。道理で・・・焼酎ちょっとしか飲んでないのに、かなり効いたわけだ。。。


飫肥天飫肥天2












この飫肥天、薩摩のつけ揚げと同じようなものだと思ってましたが、かなりフワフワした食感でこちらの方が柔らかい感じ。豆腐も入ってるみたいですね。味付けはこちらの方がさらに甘いかな。店によりけりでしょうけど。
(鹿児島にも豆腐入りのつけ揚げがあるようです)

揚げたてだったし、なかなか美味かったです。ただ、この甘さは好き嫌いが分かれるかも。。。



さて、飫肥からは日南線・南宮崎行きの普通列車に乗車。しかし、日曜の午後に単行(一両編成)で大丈夫なのか???
ここ、飫肥からもそこそこの乗車があったのだが・・・


日南線

















・・・と思ってたら、案の定【青島】や【子供の国】あたりで客がドッと乗り込み、【運動公園】ではスポーツの大会でもあったのだろう、高校生などが乗り込んできてギュウギュウ詰めに。

こちらは相席で何とか座れたので混む分には別に構わないのだが・・・通勤ラッシュに不慣れな方々ゆえ乗降に大いに手間取っている。運転士が降りてきて詰め合わせて乗るよう指示するが、なかなか要領を得ない。


「そこの高校生の兄ちゃん、汚いバッグで座席を占拠すな!荷物は網棚か膝の上に置け!!」

「入り口でたむろしてる女子高生達、そこに突っ立ってないで中の方に詰めなされ!!」

「子連れの行楽帰りのお母さん・・・は、誠に大変ですな、ご苦労様です!」


・・・と言いたかったが、、、
列車は結局数分遅れで発車。南宮崎での乗り換えが4分しかない私としては、気持ち的にかなり焦ってしまう。通常は接続する列車があれば待ってくれてるはずだが、、、


さらに次の駅でも・・・ホームで列車を待っていた部活帰りの高校生らが「ゲゲーッ!」という表情で乗客満載の列車を出迎えた。全員は乗れず、結局客を積み残したまま列車は定刻よりずいぶん遅れて終点・南宮崎へ。乗り換え予定の吉松行きの発車時刻はとうに過ぎている。

混みあう列車をようやく降り、ホームの階段を駆け上がって跨線橋を渡り吉松行き列車に飛び乗ったところ、、、



日豊本線


















「上り特急列車が6分ほど遅れておりますので、発車までしばらくお待ちください」・・・とのこと。ふぅ〜む...日豊本線の特急って、常に数分遅れで運転されているような・・・。この後の行き違いの特急も数分遅れてたし。

まあ、とりあえず無事に吉松行きに乗れたので、あとはのんびり車窓の風景を眺めながら帰るだけです。ただ、ここでも不埒な乗客がいたのにはちと参りましたが。。。


都城から先は日豊本線と分かれ吉都線へ。乗客もほとんどいなくなり、まったりと最後の路線を楽しみます。

まず目に飛び込んでくるのは、この「霧島酒造」の工場。


霧島酒造
















さすがに大きいですね。人吉でも最近【黒霧島】を置く飲食店が増えてきてます。



で、こちらは本物の「霧島」です。


霧島

















霧島連山の山影が陽の沈みかけた夕空に映っていました。その日・その時々でいろんな表情を見せてくれる山・・・時には息を飲むほど美しい夕景が見られるのでしょう。


やがて列車はすっかり陽も落ちて暗くなった吉松駅に到着。


吉松駅
























【焼酎】と【鉄分】を十分に堪能した一日となりました。この後帰ってから飲み会があったのですが、さすがに・・・もう限界。お茶だけで過ごして早々に帰宅し、今日一日の行動を振り返りつつ・・・泥のように眠り込んだのでありました。

nobu1964jp at 18:07│Comments(0)TrackBack(0) 焼酎など | 鉄旅

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