今日も熊本へ・・・芦北海岸のシーバス(その2)

2005年11月16日

なつかしのくまがわ号

kumagawa1
















10月9日、そして先日の日曜日11月13日の二日間、臨時列車の「なつかしのくまがわ号」が運行されました。(写真は10月9日のもの)

「くまがわ号」は昭和34年に準急として運行を開始し昭和41年に急行に格上げされ、長らく人吉〜門司港間を結ぶ名門列車として活躍しましたが、鹿児島本線の特急増発や高速道の延伸など交通情勢が移り変わる中、運転区間の短縮や熊本以遠の快速格下げ、全盛期はグリーン車を含む7〜8両だった編成も晩年は2両編成の寂しい姿になりながら、九州最後の急行として走り続けました。

九州新幹線が開業した平成16年のダイヤ改正で廃止・特急格上げとなり、まだ「懐かしい・・・」というほど時は経っていないのですが、今回の運行は本来走る予定だった「SL人吉号」が8月いっぱいで引退したというのも関係あるようです。

何はともあれ、「急行くまがわ」は自分にとっても思い入れたっぷりの車輌なので、撮り&乗りに行ってきました。
「なつかしの・・・」と銘打つからには、赤とクリーム色の国鉄時代の色で走ってもらいたいところですが、残念ながら普通のJR九州色でした。それでも往年のキハ58+キハ28というオリジナル車輌の組み合わせは、今や定期列車ではほとんど無いと思うので、これはこれで貴重な臨時列車です。


kumagawa2













上は急行時代最後の「くまがわ号」。車輌はキハ58+キハ65型。昔はディーゼルカーがこんな色になるなんて思いもしなかったが・・・。車内もオリジナルではなく、リクライニングシートに換装されていました。



kumagawa3










こちらは今回の「くまがわ号」キハ28の車内。灰皿や窓際のテーブルが撤去された他はほぼオリジナルだと思うのですが・・・かつての急行列車はみんなこんな感じでした。そう言えば「栓抜き」なんてアイテムも必ず付いてましたね。ペットボトルはおろか缶ジュースさえもなかった時代、飲み物は「瓶」に入ってました。
ご覧の座席の通り相席になるのが普通でした。この日の乗客はけっこう多く、席はほぼ埋まりました。


kumagawa4










指定席となっていたキハ58の車内。こちらはシートの色が変わっています。こちらの車輌に乗ってみたかったが、「指定席は完売しました。」との駅員の答え。座席はガラガラだったが、切符だけ記念に買って乗らない人が多数いたようだ。


kumagawa5kumagawa6









壁には懐かしい写真が飾ってありました。

kumagawa7kumagawa8









写りが悪くてすいません。


kumagawa9kumagawa10









快速列車ですが、行先表示板には「急行くまがわ」の表示。駅や沿線には、意外と多くの「鉄」な方々が来てました。


kumagawa11kumagawa12













先頭には「くまがわ」のでかいヘッドマーク。後部車輌にもヘッドマーク。あとで取り外していたようですが…撮影者のためにわざわざ付けてくれたのかな?


kumagawa13


















kumagawa14


















ところで・・・「急行くまがわ」は子供の頃からよく利用していて大変思い出深い列車なのだが、懐かしいものの一つに「音」がある。ディーゼルカー特有のエンジン音、そしてレールのジョイント音。いずれ近い将来無くなる車輌なので、これも録っとこうと思って乗り込んだのだが・・・・・子供の声や途中で乗り込んできたオバはんらの話し声は良いとして、すぐ近くでケータイで大声で話しされて断念...(-_-;)


kumagawa15二駅乗ったところで折り返し、下り列車で帰ってきました。









まあ、でも、、、
思いがけずこんなモノもらったんで、ちょっとは得したかな、と。。。

kumagawa16

nobu1964jp at 15:07│Comments(6)TrackBack(0) 鉄道 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by こだま   2005年11月16日 20:26
おいどん、「鉄ちゃん」の気がないので、よく
わかりもはんが、すごく貴重なものを観る事が
できたようでうれしいです。
2. Posted by のぶ   2005年11月17日 13:02
こういうネタは、ある程度「鉄分」の含有量が高くないと分かりにくいです(笑)
まあ、一般人からすると、ただの「ボロッちい車輌」ですが、昔の車輌は味があります。
吉都線や肥薩線吉松〜隼人あたりでは、ワンマン改造されたのがまだ走ってますね。
3. Posted by はるか   2006年10月09日 00:26
ああ、すごい…。58+28の往年の名コンビ。
もう残りわずかとなってきましたね。
せめて、晩年色でもいいから乗りたかったです。急行くまがわ。
この悲しげな顔つきがいいですよね。
こういうボロっちい車両に乗れるのも、あとどのくらいかなぁ。
そうか、これが壁紙だったのね。素敵です。
4. Posted by nobu   2006年10月09日 22:39
はるかさま、ど〜もです。
58+28の名コンビ、九州で見られるのもあとどれくらいか・・・だんだん寂しくなってきましたね。最後の乗車の機会には65の音録りしましたが、乗ってたオッサンの大クシャミに邪魔されてしまいました。
この「なつかしのくまがわ号」の28は改造されて、「あそ1962」として頑張っているようです。
それと最近の明るい?ニュースとして、団臨用の一両が国鉄色に塗り直されたようです。こっちにも来ないかな?来年の「有田陶器市号」あたりで運用されると嬉しいのですが・・・。
5. Posted by しん   2008年09月27日 15:07
5 はじめまして。私も小学生時代に親と熊本の親戚の所へ行くときにくまがわはよく利用してました。今でもとても懐かしくあの力強いディーゼル音と燃料の臭いがわすれられません。毎年春夏冬と休みには乗ってました。当時は7両編成でグリーン車がすごく憧れでした。またいつか何等かのイベントなどで急行色で復活してほしいと願うばかりです。くまがわのファンの方がいたのに驚き涙しました。ありがとうございます。
6. Posted by nobu   2008年09月27日 15:29
しんさま、初めまして。
私も昔からよく親の実家に行く時に利用してました。
あの頃のグリーン車は薄緑の帯が入ってて、屋根上の冷房機器の形が変わってたのを思い出します。当然、グリーン車に乗ったことはありませんでしたが(笑)

しかしこの車輌も風前のともしび・・・あそ1962はしばらく頑張ってくれるでしょうが、時代の流れとは言え何とも寂しいものです。
SL同様、最後の編成を急行色で残して欲しいですね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
今日も熊本へ・・・芦北海岸のシーバス(その2)