「チャリな一日」〜山に挑む〜「これでもかつお」

2005年09月19日

「チャリな一日」〜ツール・ド・矢岳〜

タイトルはもちろんジョークです。
高低差400mがどーたらこーたら・・・ホントに小さいです(笑)
本物の「ツール・ド・フランス」は、一日の平均走行距離170km×3週間。アルプス・ピレネーといった山岳地帯も走破する、プロでさえもリタイアすることがあるという高低差2600m超の難コースなのですから・・・。

さて、話を元に戻すと、、、
実はすんなり出発できた訳ではない。タイヤは空気が抜けてペチャンコ。チェーンは油が切れて固着してる部分もあったので、出掛ける前に慌しくメンテナンス。これだけ見ても、ブランクの大きさが分かるというもの。。。
そして、パンク修理セットにティッシュ・タオル・カメラ・お茶・ジュース類を慌しくバッグに詰めて出発した。

天気はまずまず。朝の冷気が残っていて風が気持良い。
走り出せば当然汗をかくのだが、朝の空気はそれを瞬時に気化して、身体を心地よく冷してくれる。

しばらくはサイクリングを楽しむように気持良く走り、やがてR267の平坦路に別れを告げていよいよ本格的な上り坂に入る。ここから先は車でも2〜3速しか使えないぐらいの登坂路だ。脚は持つだろうか?心肺機能は大丈夫か?やっぱり心配だ。

私の自転車はMTB(マウンテンバイク)なので、ギヤは前が1〜3段、後ろが1〜8段まである。一般的には24段変速と言うが、もちろんそんなにたくさんのギヤを使う訳ではない。分かりやすく言うと、前のギヤは大きい方が高速で走る時、小さい方が登坂路などを走る時に使うものだ。後ろのギヤはその逆。前のギヤと後ろのギヤをその時の状況に応じて組み合せて走るのだ。

登坂路にさしかかると、さすがに脚がきつくなってくる。Fギヤ(前のギヤ)を1(一番小さいギヤ)に、R(後ろのギヤ)を3に変速する。スピードは、それまで20km近く出ていたのが一気に9km程度に落ち込む。脚力的にはもう少し重いギヤでも踏み込めるのだが、まだまだ先は長い。ここで「脚」を使ってしまうわけにはいかないので、軽いギヤにしてペースを抑えてトロトロと坂道を上る。
それでも汗が滴り始め、息が荒くなり心拍数は一気に増える。「うーん、身体が重い...(>_<;)」


hisatsuしばらく登ると、木々の間から肥薩線が見えてきた。大畑へ向う登り坂だ。列車も喘ぎながら登る。










さらに登ると墓地があり、草刈り作業をしている人の姿が・・・
もうすぐお彼岸ということできれいにしてるんだろうなぁ。。。

ハァハァゼィゼィ言いながら登っていると(すでに「走っている」という感じではない)、地元の人に話し掛けられた。

「どこまで行くとね?」

「はぁ、一応...矢岳あたりまで〜(^^;」

「はぁ?そぎゃンとこまで!どんくらいかかっとな?」

「多分、1時間半ぐらいかと・・・」

「車でも20分ばかいかかっとに、、、まぁ、頑張ってなぁ〜!」

あまりにきついので、予定を変更して「大畑駅」にしようかと思っていたが、やっぱ矢岳まで行かねばなるまい。きついのを我慢して喘ぎながら坂を登る。
やがて道は下り坂。しばしのダウンヒルを楽しんだあと、一段ときつい登り坂。もう少し!ここを登りきれば肥薩線と交差する「古仏頂踏切」がある。とりあえずそこで休憩しよう。


isa-shinそして出発から40分、ハァハァゼィゼィ言いながら登っていると、踏切の警報器が鳴り始め、吉松発人吉行きの普通列車がやって来た。車輌は「いさぶろう・しんぺい号」の編成だった。こいつが人吉駅に行って折り返してくるまでに矢岳駅に着かねばならない。







kobuchosenro程なく「古仏頂踏切」に到達。しばし休憩。
肥薩線もこの先、急な勾配が続く。














sakamichiつづら折りの坂。これは登ってきた道を振り返ったところ。











kanbankanban2












この看板に思わず脱力!脱力ついでに休憩...(^^;
(不法投棄防止の看板です。)




さて、相変らず急坂・急カーブが続く道を登り続けているが、この道は小学校の卒業ハイキングで一度歩いたことがある。その時は矢岳から大畑まで歩いたのだが、その頃はまだ舗装されていなかった。その後、高校時代に一度だけ自転車で登坂したことがあるが、自分の脚で登るのはそれ以来ということになる。


yatake・・・やがて、道が下り坂になり辺りに田んぼや人家が見え始め、矢岳の集落に入ってきた。再びダラダラと登り坂になるが、ゴールも間近ということでペダルを漕ぐ脚にも力が入る。そしてスタートから約1時間半、ついに矢岳駅に到着...ヽ(^O^)ノ







思ったよりも早く着くことが出来た。何より、久々の自転車乗りにも関らず無事到着できたことが嬉しかった。男40代、まだまだ捨てたもんじゃない!!



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歴史を感じさせる矢岳駅のたたずまい。



yatake-st2













yatake-3yatake-4yatake-5









isaburo1やがて、遠くの方から列車のエンジン音が聞こえてきた。








isaburo2やってきたのは、観光列車「いさぶろう号」。











isaburo3ライトもまぶしく、矢岳駅にのホームに入ってくる。













isaburo4isaburo5













「いさぶろう・しんぺい号」とのランデブーも果たしました。



jyokyaku1jyokyaku2jyokyaku3








ドアが開くと、たくさんの乗客が降りてきました。短い停車時間ですが、展示してある蒸気機関車Dー51(デゴイチ)を見物したり、記念写真を撮ったりしてました。



isaburo5やがて「いさぶろう号」は矢岳駅を発車。この先の矢岳トンネルをくぐって宮崎県側へ出ます。









さてさて、後半はすっかり「鉄」な日記になってしまいましたが、この続きはまた・・・明日。


「えっ?続きがあるの???」とお思いの方もおられるでしょう。。。
本来ならここで終る予定だったんですが・・・なぜかこの後も続くんです(笑)

nobu1964jp at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) 自転車 | 鉄道

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