SL人吉号8月1日

2005年07月31日

黒之瀬戸のネイゴ

人吉駅でSLを見物したあと、今度は釣りに行くことにした。折り返しの上り列車を撮ることも考えたのだが、それには時間がありすぎるので芦北方面へ車を走らせた。

芦北は天草諸島に囲まれた内湾の不知火海(八代海)の東側に位置しており、先日はソフトルアーでアラカブ(カサゴ)がたくさん釣れて楽しかった。今回も何か釣れるだろうと行ってみたのだが、ちょうど着く頃になって雨が落ちてきた。しかも雨だけならともかく、雷まで鳴り出した。

雷には過去に恐ろしい思いをしたのでここでは釣りをすることを断念し、阿久根へ向かった。今日の午後は曇りの予報だったが、当てにならないものだ。途中ではバケツをひっくり返したような土砂降りにあったが、やがて小降りになってきた。しかしまだ雨は降り止まないので、近くの大型スーパーで買い物をすることにした。来週行う予定の仲間内の釣り大会の賞品を買いそろえるためだ。

時刻はもう夕方だが、九州の日の入りは遅い。とりあえず空を眺めて、雲が切れかかっている長島方面へ行ってみることにした。この周辺はミズイカ(アオリイカ)がよく釣れるところだ。黒之瀬戸大橋を渡り、海峡に面した小さな港で竿を出すことにした。


kuronoseto










ところで今はちょうど潮止まりの時間帯というのもあるが、この場所にしては珍しく海面は静まり返っている。普段は潮の流れが速く3号餌木でも底がとれないこともあるほどなのだが。


今日のタックルはソルカの6フィートロッドにツインパワー。ラインはナイロンの4ポンドを巻いてある。これからの季節、メッキアジを狙うためのタックルだ。ただし、実は今までこの場所で「魚」を釣ったことはない。イカを釣るつもりで来たのだが、うっかりしてイカ餌木を持ってこなかったのだ。

とりあえず小型ミノーをセットして、物は試しとばかりに堤防の先端からキャストしてみることにした。今日は先客がいたがサビキ釣りの夫婦一組だけで、もうそろそろ帰るところだという。時折小型のバリ(アイゴ)やクロがかかってきているようだ。

こちらはミノー・メタルジグ・ソフトルアーなどいろいろ投げて魚の反応を探ったが、一度ソフトルアーにアタリがあっただけで何も釣れない。そうこうしているうちに、堤防の近くに小型の回遊魚がやって来た。メッキのようにも見えるがちょっと違うようだ。

まずは反応を見るため、メッキに実績のある小型ミノーを使ってみる。しかし戯れつくような感じで食いつきそうにない。そこで今度は極小のポッパーをセットしてキャストしてみる。正直ポッパーの扱いにはまだ慣れていないのだが、今日は水面も穏やかだしこれが良かったようだ。群れがアタックする姿が見え、やがてグイーンと竿が絞り込まれた。しかしアタリは柔らかでメッキのような鋭角的な引きではない。しかも魚体の割に強い力で、海底へ向かってグイグイ突っ込んで行く。


neigo















この魚はどうやら…締め込みをかわして抜き上げて見ると、予想通り25センチほどのネイゴ(カンパチの幼魚)だった。早速「次を・・・!」と思ってルアーをキャストしたが、群れはあっという間にどこかへ行ってしまった。その後四方八方へルアーをキャストするも、反応なし。

仕方がないので今度は少し離れた小磯からルアーを投げてみることにした。メタルジグをセットして、思いきり遠投&速巻き。しかしなかなかヒットしない。

そのうちに目の前の流れ藻の辺りで魚が跳ねるのが見えた。ぎりぎり届きそうな距離だ。ルアーを遠投し流れ藻の近くに着水させファストリトリーブ。すると、またもグイーンという感じでヒット。ここは先程の堤防と違って根が入り組んでいるので、あまり遊ばせることはせず引き寄せた。先程より気持ち大きめのネイゴだった。

その後はヒットもなくなったので納竿としたが、いつもの場所ながら初めてのヒットだったので、釣果としては今一つだったがそれなりに満足できた。
ルアーシーズンはまだまだこれから(…と自分では勝手にそう思ってる)だし、新しい釣り場やターゲットを開拓するのは実に楽しい。帰りの車中でもそんな事を思いながら家路を急いだのだった。

nobu1964jp at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) 釣り 

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